位相差顕微鏡でお口の中の汚れをチェック
位相差顕微鏡でお口の中の汚れをチェック

お口の中は、          むき出し状態の消化器官です

口の中(口腔)はむき出しになった消化器官だといえます。さらに、その歯ぐきから粘膜を突き破ってはえているのが歯。さらに、口の中は、胃や腸に比べて、つねに異物が侵入してくるのだから、ほかの臓器に比べ傷ついたり細菌に感染しやすいため、食後の歯みがきや手洗いを怠ると、口内炎やむし歯、歯周病など感染がおきやすいということになります。だから、歯医者さんで、治療中に、または歯石をとってもらうときに、超音波振動の水をかけながら治療をしているのは、口腔内の粘膜を傷つけないようするためや細菌が侵入しないようにしているのです。

 ところで、口の中にはどれくらいの菌がいるのでしょう。どんなに歯みがきをしても口の中には、たくさんの雑菌がいます。成人で、300700種類の細菌が生息しているといわれていて、その菌も、ものを食べた後や睡眠中や、「今日は誰とも話をしなかったなー」「すごく緊張したなー」なんてときは、口の中の唾液が減少するため細菌が爆発的に増えてしまうのです。

 それを抑えてくれているのが唾液です。口の中の汚れや細菌を洗い流す働きや、酸で溶かされた歯の表面エナメル質にカルシウムやリンなどを沈着させて傷ついた部分を修復(再石灰化作用)してくれています。ほかにも口の中を適度に湿らせて粘膜が傷つかないように守ってくれています。

 通常、唾液の分泌量は、一日あたり平均で1・0〜1・5リットル程度、炭酸飲料水のボトルで大サイズが1500ミリリットルくらいと結構な量になります。

 体調のすぐれないときは、唾液の分泌量が減り、結果、口の中が汚れた状態になり、むし歯や歯周病になりやすくなったり、口臭がする、口内炎ができるなどのトラブルがおきるのです。そのほかにも加齢や常用薬を服用しているとか、口で呼吸するなどが原因のケースもあります。

 口腔内の状態は希望すれば歯医者さんで検査することができます。唾液の分泌量や最新機器を使って口の中の雑菌の状態を見ることもできます。痛みもない簡単な検査で、歯周ポケットからプラーク(汚れ)を採取し、位相算(いそうさ)顕微鏡に設置、顕微鏡に接続されたモニターを通して細菌を観察することができます。お口の中の状態におもわず「ギョッ」と驚かされますが、口腔内の状態を知るうえでは一見の価値ありです。

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「本当は怖い!歯周病 予防と治療の最前線」 ~中高年の8割が罹患しているとも「歯周病」。50代以上で歯を失う原因のトップなっている。また歯周病が糖尿病や動脈硬化や心臓疾患など様々な病気を引き起こす原因にもなっていることも指摘されている。「歯の延命治療」に力を注ぐ歯科医師小峰一雄さんに歯周病の予防法と治療法を聞く